10月30日の日記「エスカレート」

巨大特撮ヒーローの草分けであるウルトラマン。先駆者であるがために制作にあたっては試行錯誤の連続であったことは想像に難くありません。象徴的な例が初代ウルトラマンのスーツ。みなさんは初代ウルトラマンの顔にAタイプからCタイプまで3つのパターンがあるのをご存知でしょうか。

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Aタイプ 
放送開始当初に使われていたマスク。口の部分を動かしてウルトラマンが肉声で語るという初期設定に基づいてやわらかいラテックスで作られていたため、口の端あたりが皺っぽくなっている。
Bタイプ
Aタイプのスーツの劣化にともない制作されたもの。ウルトラマンが口を開いて話をするという設定がなくなったため、材質は硬質プラスチックに改められた。口はやや小さく、ブーツの先が魔法使いのようにとがっている。
Cタイプ
番組後期に使用されたスーツ。口が大きくなり胸板も厚くなっている。現在、イベントやテレビ番組用に新造されるスーツはこのCタイプをモデルとなっていることから、一般的には最も馴染み深いスタイルといえる。

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3タイプあるといっても、その違い(特にBタイプとCタイプ)は非常に些細なものです。子どもの頃に熱中してみていた番組ではありますが、そんな違いがあることは大人になってからモノの本を読んで初めて知りました。

ところが、ウチのひなさん。
新4歳児にしてほぼ完璧にABCタイプのウルトラマンの見分けができます

やばいかなあ?

このような状況に至ったのは原因があります。というのも最近、幼稚園で「クイズ」という概念をおぼえてきたらしく、家で一緒に遊んでいると「ウルトラマンのクイズだして」をせがまれるようになったのです。はじめは簡単な質問からはじめたのですが、想像以上にひなさんのウルトラマンの知識が豊かであることを思い知らされるのに、そんなに時間はかかりませんでした。

第1問「ベムラーは宇宙怪獣、ではバルタン星人は?」
ひな 「うちゅうにんじゃ」

第2問「エレキングをあやつる宇宙人は?」
ひな 「ピットせいじん」

第3問「科学特捜隊で地面の下を走る乗り物は?」
ひな 「ベルシダー」

第4問「アントラーはどうやってやっつける?」
ひな 「あおいいしをぶつける」

第5問「ダークゾーンに隠れているのは?」
ひな 「ペガッサせいじん」

次々と正解していく新4歳児。やっばいなあ。

こうなるとクイズを考える方も大変です。ネタを補充するために以前にひなさんに買い与えた本(子ども向けではない)から題材をとって、さらに専門的な難問を出題していくのですが、このことがひなさんにさらなるレベルアップをもたらすことになるのです。


クイズのネタ本の数々
(実はA〜Cタイプの違いはこれから学んだ)

思い起こせば2歳くらいの頃からビデオを見たり、ショーに行ったり、本を読んだり、ネットを調べたりしてきた経験と知識の蓄積が、今まさに花開こうとしているのですね(開かせてよい花だったのかはともかく)。

このことがひなさんの将来にどのような影響を与えるのかはわかりません。しかし、勉強ばかりしている子どもよりも、自分の好きなことに熱中することを知っている子どもの方が東大に合格する潜在能力は高いとドラゴン桜でも言っていたので(うろ覚え)、あとしばらくは、 このままひなさんの興味の趣くままにしていきたいと思います。

 

おまけ:最近のひなさんの得意のポーズ

初代ウルトラマンの猫背ぎみのファイティングポーズを忠実に再現。
当時は着ぐるみを装着したときの視界が非常に狭かったため、
必然的に前かがみの構えにならざるを得なかったのだとか。
ひなさんは実に正しい。

 

 

          

 

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