8月28日の日記「ベタで〜す」
先日の話。
いつものようにウルトラ怪獣のおもちゃでひとり遊びをしていたひなさん、
突然大きな声を張り上げて、
「メフィラスせいじん、フォーーッ!!」
それは最近人気のお笑い芸人さんの真似ですか?
確かにメフィラスさんはそこはかとなくハードゲイっぽいけどさ。
ハードゲイ?
このようにわが子の思いもよらない発言に「どこで覚えたんだよ!」とツッコミを入れるのも子育ての醍醐味。特にウチの子の場合はテレビの影響なのか幼稚園で流行っているのか、いわゆる「ベタ」な発言が多いので、大変ツッこみやすくて助かります。
《ベタその1:プールにて》
「きょうはおもいっきり およいじゃうよ〜!!」
なんだよ、その子ども番組のお兄さん口調は。
とまあ、これが「ベタ」です。
「ベタ」はいつでもどこでもやってきます。油断せず常に「ツッコミ」の備えをしておかなければいけません。
《ベタその2:茶の間にて》
ソファに寝転がってテレビを見ているみきさんの胸にひなさんがいきなりかぶりついてきました。
「ちち! ちち!」
何? 赤ちゃんがえり?
「おかあさんのにお〜い♪」
うっとりしてるし。
「ママのあじ〜♪」
ミルキーですか。
「ママとけっこんしたいの〜♪」
おっ プロポーズだ。
「パパともけっこんするの♪」
スミマセンね。こちらにもお気遣いいただいて。
「3にんでけっこんしようよ♪」
いろんな意味でムリだってば。
怒涛のベタ攻撃。
昔の「スライム」くらいベッタベタです。ちなみに最近のスライムは衣服にこびりつかないようにとの配慮からか、あまりベタベタしてなくてちょっとがっかりです。
スライム
それはさておき。いくら「ベタ」がツッこみやすいからといって、ここまでよどみなく続けられるとフォローしきれません。
それに、3歳児にはネタを出すタイミングの計算などできませんから、中には人知れず生み出され、そして消えていくベタもあるようです。
《ベタその3:寝室にて》
夏休みも終盤に入り、幼稚園の馴らし保育が始まるので、ひなさんを早く寝かしつけなければいけません。寝室の明かりを消して先に眠ったフリ。ひなさんの睡魔を待ちます。
はじめのうちは「おきてよ、あそぼうよ!」としつこく話しかけてきたひなさん。やがて諦めたのか暗闇の中しばしの沈黙の後、そっとささやきかけてきました。
「あした、ひなくんはようちえんだから、
おとさんはがんばって おしごといってね」
まさにこれが「ベタ」です。
瞬時にいろんな角度からのツッコミが脳裏に浮びます。
なんだよ、そのひそかな親孝行発言は。
まさか、毎晩こうやって耳元に何かささやいてるのか。
いつも仕事に行こうとすると泣きながら怒るクセに。
そもそも自分は嫌がらずに幼稚園いくんだろうな。
しかしここで反応するとひなさんが眠ってくれないので我慢です。
ああ、苦しい。すげえツッコミ入れたいのに。
大人の言うことを機械的に真似していた頃とは違い、内容を理解した上でのこうした発言をカワイイと思うか、小賢しいと感じるかは人それぞれでしょうから、人前でわが子がこのような発言をしたときに、親としてとるべき態度は微妙になりますね。
「ベタ」発言をやめろとは言いませんから、どうかひなさん、節度を守ってイヤミの無い子どもに育っていただきたいものです。
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