8月7日の日記「クレクレッ!」
話はゴールデンウイークまでさかのぼります。
近所のレンタルビデオ屋さんが一本100円キャンペーンをはじめたということで、何か借りに行こうとみきさんに誘われました。みきさんはケチしっかりしているのでこういう機会にしかビデオを借りません。
お店に行くとすでにたくさんのお客さん。ひなさんのために借りようと思っていた「トムとジェリー」シリーズにも軒並み「貸し出し中」のタグが下がっています。なんとか4本のビデオを選んでみたものの、貸し出し限度である5本にはあと1本足りません。みきさんは貧乏性メリハリのきいたタイプなので、こうゆうときにはいっぱいいっぱいまで借りなければ気がすまないのです。
そこで、さらに店内を物色しているウチに懐かしい作品をみつけました。
クレクレタコラ
不思議な森の中でぬいぐるみのキャラクターたちがドタバタ劇を繰り広げる、かなり昔の子ども向けのテレビ番組です。舞台設定は今で言うところの「グーチョコランタン」のようなものですが、ストーリーは他愛なくも幼児的な悪意にあふれ、無秩序で乱暴です。
何年か前にビデオ化されたときに借りてみて結構面白かった記憶がよみがえってきました。
ご存知ない方のために
「クレクレタコラのあらすじ」
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ある日突然、海に住んでいた「フテクサレダコ」が怪獣となって上陸
なぜか木に登り、望遠鏡で欲しいものを見つけては
「クレクレッ! クレクレッ!」
ねだったり、脅したり、挙げ句の果ては暴力にまかせて奪い取る
スタコラ逃げるタコラだけど、結局森の仲間に取り囲まれ
あわれタコラはボコボコに。タコラは今日も馬鹿を見た〜
*この紹介文は公式資料をアレンジしたものです。
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これならひなさんが喜ぶに違いない!
こんな番組、見たことも聞いたこともないと不審顔のみきさんを「どうせ100円でしょ」と説き伏せて、借りてきましたクレクレタコラ。
学芸会のようなセットの中で
正体不明の生き物たちによる
悪い夢のような理解不能の物語
果たしてひなさん、あっという間にタコラのとりこ。
今のテレビにはない少々(?)毒のある物語が刺激的なようす。1話3分程度という長さもひなさんが集中してみるには丁度いいみたいです。素っ頓狂なテーマソング(*)もあっというまに覚えて歌い始めます。
*素っ頓狂なテーマソングはここで試聴できます → ★
こうしてタコラのビデオを繰り返す毎日。
クレクレクレ〜♪
深夜まで響きわたるひなさんの歌声(頼むから寝てください)。
しかし楽しい時間はあっという間に過ぎていくもの。1週間のレンタル期限がやってきてタコラとお別れする日がやってきました。さよならタコラ。ありがとうタコラ。
しかし、ひなさんは覚えていたのです。
このビデオが3巻セットであるということを。
「まだ、みたい! つぎのタコラかりてきて!」
時ならぬ大ブーム。その熱意にケチなみきさんも大目に見てくれて、100円キャンペーンは終わっていたにも関わらず、タコラの2巻を借りることを許してくれました。
そしてまた過ぎていったタコラとの1週間。
「まだ、みたい! つぎのタコラかりてきてクレクレッ!」
ひなさん、口調がタコラになってるよ。
衰えることないひなさんのタコラへの思い。
結局3巻目も定価で借りてきて、さらに1週間。
「まだ、みたい! つぎのタコラかりてきてクレクレッ!」
そんなこと言ったってビデオは3本しかないんだから!
そう言ってひなさんをなだめようとしながらも、実はクレクレタコラを心ゆくまで楽しむことができる手段を僕は知っていたのです。
それは・・・
つづく
※ いいのか?こんな話を2本立てにして。
せっかくの夏休みだというのに他に語ることはないのか?
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