7月18日の日記「3歳児と行く愛・地球博」

3月の開幕当初こそ予想外の来場者数の少なさで愛知県民をやきもきさせた愛地球博は、その後順調に客足が伸び続け、4月中旬以降からは会期中の目標来場者数の1500万人を達成するために必要な一日来場者数8万2千人以上をコンスタントに記録するようになりました。

最初のピークとなったゴールデンウイークの5月4日には来場者数は14万人を超えます。その後は一日10万人前後で安定していたものの、団体客が一気に押し寄せた6月28日の来場者は一気に17万人に。そして夏休み直前の3連休中日の7月17日。万博会場の来場者は午後4時現在(万博の開場時間は夜10時まで)で何と18万人を突破したのです。

4時で18万人。この驚きの数字を休日出勤の職場のパソコンから確認し「とんでもないことになっているな」と、ため息をついていたその時、突然なり始める携帯電話。発信者はみきさん。

みき:「今、万博会場にきてるんだけど・・・」

何してるんですか、こんな日に!!  

みき:「すごい人だよ」

そりゃそうだろう。18万人だよ! 大体アナタ、5月の14万人も6月の17万人のときも会場にいたじゃないか! 地元住民でしかも全期間パスポートもってるくせに、どうしてわざわざ殺人的な多客日に会場入りしますか。
結局この日の最終入場者数はアッと驚く21万人。みきさん3度目の記録更新。これから万博に行こうとする人はみきさんの行かない日を狙ったほうがよいでしょう。

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という訳で愛・地球博こと愛知万博。
夏休みやお盆を控え、来場を計画している方も多いことと思います。このサイトに来てくださる小さいお子さんをお持ちのみなさんのために、参考になるかどうかはわかりませんが、これまでの来訪でひなさんが気に入ったスポットベスト5をご紹介しましょう。


マスコットのモリゾー帽子
見てるだけで暑苦しいと不評


第5位「中米共同館」の砂
参加国がそれぞれの最新技術や歴史文化を競い合うように紹介している外国パビリオン。そんな中、中米各国が共同して出展しているこのパビリオンには、それぞれの国の海辺の砂に手で触れてその違いを比べられるコーナーがあります。


心地よい砂の手触りにトリップ中

これが妙に気に入ったひなさん、行くたびに飽きもせず砂をいじり続けます。確かにそれぞれの砂の触感は随分違っていて、それが不思議な心地よさを生み出しています。シンプルだけど印象に残る展示。ずっと手をつっこんでるのはウチの親子しかいないけど。


第4位「わんパク宝島」
なんだかよくわからないけど、遊具の中を子どもたちがすごい勢いで走り回っております。何が楽しいのかわかりませんが、ひなさんもひたすら走り回っています。


一人で汗だくになって、でも楽しそう。

ここは食をテーマにしたパビリオンで、館内の中央にはシンボルキャラクターの「はじめ人間ゴン」の体内を滑り降りながら、消化の仕組みを学ぶ巨大なスライダーがあります。

食べ物になってお口に入って、
ウンチになって出てくるすべり台だって!  行ってみようよ!


と、ひなさんを誘ってみたのですが。先ほどまでの元気はどこへやら、いきなりテンションが低くなってしまい、スライダーの入り口まで登ころにはもう泣き出しそうです。
どうしたの? 何があったの?
 
「・・・ひなくん、ウンチになりたくない」

うん、僕もウンチにはなりたくないよ。いや、そうじゃなくてね。

 


結局は楽しく
ウンチになりました。


第3位「地球市民村」
人気館への入場は不可能と思われた入場者17万人の日。ちょっと寄り道してみたパビリオン。ここでは6つずつの国内外のNGOが毎月交代で出展しています。工夫をこらした手づくりの展示は期待以上に楽しく、一つひとつの体験プログラムにひなさんは夢中になっています。


フィリピンの鼻笛(トガリ)に挑戦

今回の万博には他にも本物の自然が体験できるゾーンや、楽しく環境を学ぶことができるプログラムなど、派手さはなくても満足度の高い展示がたくさんあります。ホストシティの市民としてはたくさんの人に参加してほしいと思うのですが、やっぱり1度しか来れない人は人気館見たいよね。まあ、スケジュールに余裕がある方はぜひ。


第2位「日立グループ館」

最高7時間待ちの伝説を持つ超人気パビリオン。入場は4歳からに制限されているけど、何とかなるだろうと行列に並びはじめたものの、約1時間たったところで入館には万博の入場券が必要であることを知り大慌て。3歳のひなさんは入場無料なので当然チケットなど持っていません。ここまで並んできたのが無駄になってしまうのか? ドキドキすること30分。入場ゲートでアテンダントのお姉さんに年齢を聞かれ、

「さ、3歳ですけど、来月4歳になります」

往生際の悪いウソをつくみきさん。結局、一人でライドに座っていられれば大丈夫とう受付のお姉さんの判断でなんとか入館。ありがとう日立(のお姉さん!) アトラクションも最高だったよ日立(のお姉さん)!


小型端末を自在に操るIT関連3歳児

ひなさんも器用に情報端末や3Dスコープを操作してバーチャル体験を楽しんでいます。さすがパソコンが趣味の幼児。スコープを通して目の前に迫ってくる大型野生動物や、かざした手に集まってくる小鳥や魚などの映像には思わず感動してしまいましたよ、日立(のお姉さん)!


第1位「ワンダーサーカス電力館」
癒し系まったりパビリオン。電車型ライドにのって宇宙から地球へ、そして日本の四季の美しさやエネルギーあふれる祭りなどのシーンを巡るというもの。ねずみの国の「小さな世界」のイメージでしょうか。とにかく来場するたびに最後にはこれに乗らないと気がすまないひなさん。日が暮れる頃にここの入館してそのまま帰宅するという必勝パターンがいつの間にか完成。ひなさんにとっては全盛期の大魔神佐々木ばりのクローザーとなっているパビリオンです。


抑えの切り札ワンダーサーカス

ひなさんだけでなく、子どもたちの人気が高いこのパビリオンですが、いろいろな人の話をきいてると意外に年配の人たちにも好評なようです。おじいちゃん、おばあちゃんも一緒にまったり楽しんでいただきたいものです。

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まあ、こんな風にえらそうにベスト5などと言っておりますが、一番人気の企業パビリオンであるトヨタ館も、冷凍マンモスも実はまだ見ていないんだよなあ。そもそも人ごみは大の苦手だし、地元だからいつでも行けると余裕に構えてるうちに夏休みを迎えてしまいました。閉幕まであと2か月。行けば行くほど奥の深いこのイベントを悔いのないよう楽しみたいと思います。

 

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番外編》
ひなさんから一番不評だったスポット


お化け屋敷「幽霊一座」

どうして万博にこんなものがあるのかという基本的な疑問はさておいて、ひなさん相当怖かったらしく今では建物の近くに寄るだけで、実に情けない顔になります。

 

          

 

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