6月19日の日記「楽しい幼稚園ライフ 前編」

ある日の職場での出来事。

同じ仕事を担当している後輩が何やら怒り心頭の様子。話を聞いてみると、とある上司の方針にどうしても納得いかないらしい。しかも、これからその上司の前に顔を出さねばならないとの事。その上司の話は知っている。彼が立腹する気持ちもよくわかる。しかしこの状態のまま彼をその上司の前に向かわせては、怒りにまかせて何をするかわからない。それは最悪のケースとしても、今の彼のあからさまに不機嫌な表情は上司の関係をさらに悪いものにするに違いない。不利になるのは彼だ。何しろ相手は職場の幹部なのだから。

職場の先輩として考える。このまま彼を行かせてはいけない。一計を案じた僕は紙とペンを手にとり、すばやく描きあげた一枚のイラストとともに彼に次のようなエピソードを聞かせた。

「うちの3歳児が母の日に、幼稚園で描いたっていう『おかあさんの絵』を奥さんにプレゼントしてくれたんだ。でも、まだ小さいから髪の毛が上手にかけなくて、なんだか落武者みたいになっちゃったんだ。こんな風に・・・」

 


落武者
(これはひなさんが描いた実物)

その絵を見た瞬間に思わず「プッ」と噴き出して、なんとか落ち着きを取り戻した後輩。何事もなく上司との面談を終えることができたらしい。ありがとう、ひなさん。キミの絵のおかげで職場崩壊の危機を回避することができたよ。

【この日記を読んでいる同僚の皆様へ】
このエピソードはフィクションであり、登場するのも同僚、及び上司も架空の人物です。それぞれが誰であるのか決して詮索をしないよう、お願い申し上げます。


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そんな訳でひなさんの楽しい幼稚園ライフ。

入園式にいきなりの号泣で前途多難が予想されたのですが、二日目からは毎日ご機嫌でバスに乗り込んでいきます。いったいあの入園式は何だったのか、といいたい気持ちはここではぐっと飲み込むことにして、初めての集団生活もなかなか順調のようです。まあ、しいてあげるなら次のような出来事があったくらいでしょうか。

エピソード1 首のあたりを少し流血して帰ってきた日の夕方、担任の先生から電話。おともだちとの遊び方の加減がわからず、もみ合っているうちに二人で転倒して負傷したと伝えられた。


エピソード2 急におでかけの予定が入り、みきさんが園まで迎えにいくことに。バスに乗るお友だちを見送り、別室にひとり残されたひなさん。置き去りにされると思ったか何度も脱走を敢行。そのたびあっさり間に取り押さえられる。


エピソード3 初めての遠足だってのに当日に発熱でお休み。
遠足がどんなものなのかをまだ理解していないので、それほど騒ぎにならずに一安心。


エピソード4 仕切り屋であることを早くも見抜かれたか、みきさん園から保護者会の役員にスカウトされる。

入園から2か月たつ今もまだ登園時にバスに乗るのを嫌がり泣き叫ぶお友だちが結構いることを思えば、これくらいの出来事なら問題はないでしょう。
うん、順調だな。うんうん。
まあ、みきさんは役員がんばれ。他の園に比べて行事数も園児数も多くて大変だって噂も方々で聞くけどさ。

 

そんなある日、幼稚園から「父の日参観」の案内が届きました。
ひなさんが幼稚園でどのような毎日を送っているのか直接見るチャンスです。あいにくその日は休日出勤の予定だったのですが、なんとかやりくりして参観の時間だけ抜け出させてもらうことにしました。

しかし入園式の日にイヤというほど思い知らされたように、僕と一緒にいると必要以上に甘えてしまうひなさんの事です。参観中にふにゃふにゃになってしまう可能性はそうとうに高いと思われます。

入園式に引き続き、保護者のみなさんの目の前でまた伝説を作るのか、それとも立派に行事をこなして成長ぶりをアピールするのか。


注目の「父の日参観」の様子は次回!

 

 

          

 

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