12月12日の日記「帰ってきたウルトラマン」

誕生日にトーマス関連のおもちゃのプレゼントが集まり、このまま顔面機関車人マニアの道にまっしぐらと思われたひなさんですが、実はここへ来てまた、ウルトラマンのブームが再燃しております。


きっかけとなったのがコレ


ある日、久しぶりに3人で買い物にでかけたときに、一目散にお菓子売り場に走ったひなさんが、「やくそく! やくそく!」といいながらこれのパッケージを持ってきたのです。

なんでも、この夏くらいから売っているおまけつきお菓子(食玩)だそうで、しばらく前から買い物に行くたびにひなさんがみきさんにねだっていたのだとか。しかし普通の食玩より少し高いという大人の事情により「今度おとうさんとお買い物来たら買ってもらおうね」と約束をして我慢をさせていたそうです。

相談もなしに無責任約束はしないで欲しいものです。で、いくらなんですか。税込み315円か。確かに高いな。

でも、約束を守ってずっと我慢していたのだからと一つ買ってあげることにしました。以前に買っていた食玩は作品として形が完成されていたために、幼児には少々遊びくにかったのに比べて、今回のはかわいらしくデフォルメされている上に、いろいろなポーズをとらせることができます。うむ、これはいい。ひなさんもたちまちウルトラマンごっこに夢中です。

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「またかってきてね、こんどはゼットンとウルトラマン」

パッケージの裏に書いてある一覧表を見て、他にもいろいろなバリエーションがあることを知っているひなさん、ひとしきり遊んだあと早速おねだりです。箱を開けるまで何が出るかわからないという、このお菓子の仕組みをまだ理解していないようだが、まあいいでしょう。わかった、また買ってきてあげるよ。いい子にしてたらね。

しかし、この一言が余計でした。

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その日以来、仕事から帰ると毎日ひなさんが言うのです。

「いいこにしてたから ウルトラマンかってきてくれた?」

何気に、難しい対応を迫られる場面です。
ここで安易に買い与えてしまうと、大人によい顔をするだけで簡単に欲求は通るものだとひなさんが理解してしまうかもしれません。かと言ってそれを無視し続ければ、(それがひなさんの勝手な思い込みではあるものの)約束を守るということの大切さにひなさんが疑問を抱いてしまうかもしれません。

そこで、ひなさんがわがままにならないよう、効果的なタイミングで渡すことができるように、あらかじめまとめて買いをしておき、タイミングをみはからってて少しずつ与えていくようにしました。

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しかし、ここでもうひとつの問題に直面します。このテのお菓子の宿命として、同じキャラクターをも何度もひいてしまうという、いわゆる「ダブリ」がどうしても発生してしまうのです。せっかく、何日もよい子ですごしてようやく手に入れたおもちゃが前のものと同じでは、ご褒美としての効果も半減です。

仕方がないなあ。ひなさんがガッカリしないようにおとうさんがあらかじめ中身を確かめておいてあげようね。破らないように慎重に箱を開けて、と♪


なんだよ、またコイツかよ!

ちょっと偏りすぎじゃないのか? 大体、箱の表にメインで大きく描かれていて、ひなさんが一番欲しがっているウルトラマンが出てこないのに、ラインナップに載ってないシークレットキャラのにせウルトラマンが二つも出てくるというのはどうゆう訳なんだ。


偏りすぎ

えー、お気づきのように、ひなさんへの躾とは関係なく、もうすっかり自分自身が楽しくなってます。仕方ないじゃないか。僕だってひなさんと同じくらいの頃からずっとウルトラマン好きだったんだもん(←居直るな)。

そんな親の思いを知ってか知らずか(知らないと思う)、休日出勤中のある日「今日はお休みなのに遊べなかったから、ウルトラマン買って帰るからね」と電話で伝えると、ひなさんったら心配そうな声で、

「おかね、なくなっちゃうよ」

って、誰がそんな知恵をつけたのかは知らないが、君にだけはそんなことは言って欲しくないなあ。

しかしひなさんの心配のとおり、こんな生活が2か月近くも続くと、少しずつの購入とはいえさすがに合計金額は結構なものになってきます。冷静になって考えればこれまでの投資額全部で別のおもちゃを買えば、相当に高級なモノが手に入っただろうにという事実にはあえて目をつぶって、ここまで来たら全種類揃えたい、いや、せめてひなさんが熱望しているウルトラマンだけでも手に入るまでは!

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そう、決意を新たにしていたある夜のこと、残業をしていると自宅からの携帯電話がなりました。何かあったのかなと思いながら応答すると

「今日は、ウルトラマン買ってこなくていいから」
 
と、みきさん。何それ? どうゆうことですか?

「昼間、おじいちゃんが買ってくれたら出たの、ウルトラマン」


そんな美味しい場面もっていきますか! 
お義父さんっ!


・・・お義父さんありがとうございました。これでいつ終わるとも知れなかった、グリコとの意地の張り合いに終止符を打つことができました。

振り返ってみれば、まだ3歳のわが子と同じおもちゃで、同じように一喜一憂できるなんて、幸せなことだったのかもしれません。ありがとう、グリコ! この2か月とても楽しかったよ!  


もうこんな罪作りな商品出さないでおくれよ!

でもやっぱりウルトラマンを引き当てて大喜びするひなさんの顔みたかったです、お義父さん。

 

 

          

 

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