12月5日の日記「がんばれみきさん」
こうして育児サイト(お笑いではあるが)をつくって、ひなさんが成長していく様子を毎週綴っていると僕とひなさんとの関係が必要以上にクローズアップされて見られてしまうのではないかと、不安になることがあります。実際には仕事の帰りは遅く、休日出勤も結構あるのでひなさんと交流できる時間はほんのわずかだけ。ひなさんの日常の大部分はみきさんとともにあり、僕の目には見えていないだけで「お笑い日記」になんて紹介するにはふさわしくない現実もたくさんあるはずです。
というわけで今回は、日々成長を続けるひなさんを相手に育児奮闘中のみきさんにエールを送る意味でも彼女の日常のようすを久しぶりに語ってみようと思います。
★ ★ ★
■「がんばれみきさん」の一番目
レンジをかける事を「チンする」という人は結構いるでしょう。
「トリビア」を録画したビデオに「へえ」とメモしてあったのを見たときも「なんだかなあ」と思いましたがこれもまあ、よしとしましょう。
しかし、シャンプーの残りが少なくなってきたので新しいのを買おうという話をしていて「今度のは『ちゃんりんしゃん』にする?」と素で聞かれたのだけはどうしても納得いきません。それとも「リンプー」と言われなかっただけよかったと思うべきなのでしょうか。
■「がんばれみきさん」の二番目
地震発生! そのときお茶の間にいたひなさんとふたり、身を寄せ合って揺れが収まるのを待っていると、遠くから叫び声が・・・。
「地震!? 地震?! パンツ!
パンツはかないかん!(※)」
(※標準語訳:「パンツをはかなければ」)
声の主は入浴中のみきさんでした。
その後、地震の怖さとともにその慌てぶりが印象に残ったらしいひなさんから、
「じしん、こわかったねえ。
おかあさん『パンツはかないかん』いってたねえ」
とそれからしばらく言われ続けることになりましたとさ。
■「がんばれみきさん」の三番目
3歳になったばかりのひなさん、親戚のみなさんが集まった席で「何歳になったの?」と何度も何度も聞かれているうちに周りの人の年齢に興味が出てきたようで、愛さんやおばあちゃんに年齢を聞いてまわっています。
ひなさん :「あいちゃんはなんさい?」
あいさん :「ないしょ♪」
ひなさん :「おばあちゃんはなんさい?」
ばあちゃん:「うふ♪ ナイショ」
かいと君のママ:「じゃあ、ひなくんのママは?」
ひなさん:「ふとっちょ」
教えてませんから。ひなさんが自分で言ったんです。本当ですってば。
■「がんばれみきさん」の四番目
先日、かいと君に妹が生まれました。名前は「ころんちゃん」。その知らせを聞きいて、とてもかわいい名前だねえなどと話をしている途中で、そういえばみきさんはグリコのコロンが大好物ということを思い出したので、
「コロンは真ん中のクリームを『プッ』って吸い取って食べる?」
と、くだらない質問を何気なくしてみたところ、
「いや、周りを『カッカッカッ』って前歯でけずって真ん中を残す」
との答えが返ってきました。
そこから何を生み出すこともない、全く意味のない夫婦の会話でした。
■「がんばれみきさん」の五番目
ある日ひなさんのトーマスのビデオを見ていたみきさん。
「…これあたしに似てる」
などと、つぶやいています。どれどれと画面をのぞいてみると、
ステップニーさんとみきさん
似てる。確かに似てる。あはは。
トーマスの仲間たちはほとんど顔が丸いので、皆そこはかとなくみきさんに似てはいるのですが、これはまた別格です。自分でこんな微妙なキャラに似ているという事実を自分で指摘してしまうところが、みきさんのえらいところだと思います。
エールを送るなどと殊勝なことを最初に書いておきながらしっかり笑いものにしておりますが仕方がないのです、みきさんというのはつくづくこうゆう人なのですから。
「三つ子の魂百までという言葉」があるとおり、人間の人格のベースは3歳までに大体決まるという話を聞いたことがあります。すると今まさに3歳になったひなさんは、日常の大部分をともに暮らしているみきさんのキャラクターが何よりも大きく反映された、天然系お調子者として一生を過ごしていくんだね。
みきさん、ありがとう。君のおかげてこれからもオチのある人生を過ごしていくことになりそうだよ。
■「がんばれみきさん」の六番目
ある日の食事中のこと、この家で誰が一番かわいいか? という話題になりました(なぜだ?)。
「ひなくんが、いちばんだよ」 と、ひなさん。
そうだな、キミは一番小さいしな。
「おとうさんが2ばんだよ」
そうか、ひなさんの次か。まあ、いいだろう。
それを聞いていたみきさんが、
「じゃあ、おかあさんは何番目かな?」
と、確認を求めるとひなさん、
「さ・・・、ろくばんめ!」
・・・がんばれ、みきさん!
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