7月17日の日記「ぼくこども東へ」その4

東京旅行最終日の目的地は浅草。いよいよ今回の旅行のメインイベントであるウルトラマン倶楽部に出かけます。前日のネズミの国インパはあくまで添え物に過ぎなかったということを忘れてはいけません。

★    ★    ★    ★

ところで、初日のおきゃねこさんに続いてこの日もサイトの常連のBさん(仮名)と会う約束をしていました。Bさんは埼玉県在住。もうすぐ2歳になる(当時)女の子ゆりちのママです。

しかし気軽に会う約束をしたものの、Bさんの家から浅草までは1時間半もかかるとのこと。しかもBさん2人目をおめでた中です。さらに天気は昨日とはうって変わって夏のような日差し。大丈夫だろうかと思いながらも、「アイドル」の異名を持つ若いお母さんと初めてお会いするかと思うとドキドキします。ひなさんも1歳下の都会の女の子とデートだからドキドキだね。


雷門
ちょうちんの真下にひなさんがいます

待ち合わせは雷門の下。よく考えたらこれって初デート(ひなさんのね)の待ち合わせ場所としてはダメダメですか? もっと気の利いた場所を探した方がよかったですか? でも、僕たちには土地勘がないんです。仕方がないじゃないですか。

まあ、おかげでBさんとは迷わずに出会うことができた訳ですが。それにしてもお子さん連れで1時間半の道のりは大変だったでしょう。お昼ごはんにはまだ少し早いし、とりあえずどこかで一息つきませんか? と、目に入った雷5656で有名な和菓子屋さんが経営する甘味処に向かう僕たち。

ところが、「今はランチタイムなので甘味はやってません」とお店の人に言われ、いきなり目論見が外れてしまいます。(ひなさんの)初デート、出だしからグダグダです。

それでも、飲み物とアイスクリームは大丈夫ということなので、このまま場所をかえずにひなさんとゆりちの初デートスタート!



HINA−SAN

YURI−CHI

などと煽ってみたところで、あくまでマイペースな2歳児と、知らない3人を目の前に緊張の色を隠せない1歳児では絡みようもないわけで、お茶をすませた僕たち5人は少々道に迷いながらウルトラマン倶楽部へと向かったのです。

★    ★    ★    ★

★    ★    ★    ★

こんな風に楽しげなコラージュにしてみたものの、実際のところはファッションビルの一画のそれほど広くないスペースに、こじんまりとした風情の出し物が並んでいるウルトラマン倶楽部。愛知県からわざわざやってきた軽率な夫婦は少々拍子抜けをしてしまったものですが、幼児ふたりはそれなりに楽しそうではあります。

特に喜んでいたのは30分限定で遊ぶことができるウルトラマンジムランド。巨大なジャングルジムを中心にボールプールなどがあり、ところどころにウルトラヒーローや怪獣たちの大きな人形が配置されていて、二人の幼児は大喜び。別々の場所でそれぞれ思い思いに楽しんでいます。少しは二人で仲良く遊んでカメラを構える親たちを喜ばせてくれればいいのに。

★    ★    ★    ★

さて、そのジムの上の方、高さ3メートルほどの高さに強化プラスチックのチューブ状のトンネルが迷路のように縦横に走っていて、子どもたちがその中を嬌声をあげながら駆け回っていました。一人ではそこまでよじ登ることできないひなさんとゆりちも仲間に入れてあげようと二人を抱え上げていると、「私も行きます」とBさん(妊婦)。

 
↑ こんな所で妊婦が這い回っているとは…

ところが、子どもサイズのチューブの中はさすがに成人男女には狭く、自由に移動を始める幼児2人をあっという間に見失う親2人。ゆりち! これまでおとなしくしてたけど本当はこんなに活発だったんだね。中腰になりながら迷路の中でやっとわが子を見つけたものの、今度は出口がわかりません。さて、どうしましょうと思っていると

「出口はこっちだよ!」

と、小学生くらいの利発そうな女の子が手招きしてくれています。まさに救いの神。その後を追ってそれぞれわが子を抱えながらモソモソと狭いチューブの中を這い回る成人男女(くどいようだが一人は妊婦)。しかし行けども行けども出口は見当たりません。それに、さっきから同じ場所ぐるぐる回っている気がしませんか? 「そんな気がします」とBさん。すると、救いの神だったはずの女の子が

「迷っちゃった」

あれあれ。結局チューブの中で5周ほど(体感で)迷ったあと、出口である滑り台から脱出することができました。それにしても妙齢の妊婦さんと迷路に迷った挙句、いっしょに滑り台を降りるなどという体験はそうそうできるものではありません。何だか今回の旅で一番の思い出ができたような気がします。

★    ★    ★    ★

そして、ひなさんが楽しみにしていたウルトラヒーローのショーの時間。会場にはどこから集まったのか家族連れがギッシリです。でも、肝心のステージがこれがまた驚きの狭さ。以前にハウジングセンターで見たような怪獣との戦いは期待できないなと思っていたら、やはり登場するヒーローは一人だけ(ティガ)で会場のよい子たちとクイズと写真撮影をして遊びましょうという内容でした。それでも幼児たちは喜んでいましたが。


この後、握手を求めるティガが怖いというゆりちが
号泣してしまったのはナイショです。

とりあえず、すべてのアトラクション?を体験し終えたので、少し遅めのお昼ご飯へ。せっかく東京の東の方に来たのだからともんじゃ屋さんに行く事にしました。下調べ無しで飛び込みで入ったにしてはなかなかの美味しさです。ゆりちも嬉しそう。でも、遊び疲れたひなさんは店に到着するなり爆睡です。振り返ってみるとこの3日間ひなさんまともにご飯食べてないんじゃないか?


もんじゃとゆりち

さて、ウルトラマンも見たし、おなかもいっぱいになったことだし って事でBさんとゆりちとはここでお別れです。ところがお店を出るころには今度はゆりちがお眠になってしまいました。Bさんは大きなお腹と眠る1歳児を抱えて1時間半の家路につくべく地下鉄の階段を下りていきました。たくましいアイドルだなあ。

★    ★    ★    ★

こうしてひなさんにとってはじめての東京滞在はあっという間に終わりの時を迎えたのです。この3日間の中でネットで知り合ったお友だちと楽しい時を過ごす事ができたのが何より嬉しい旅行でした。そういえば今回お会いしたおきゃねこさんもBさんも妊婦さんです。これで近々ひなさんに弟か妹ができたらとしたら、それはこの旅行でお二方から妊娠菌をいただいたという事でしょう(今のところそのような兆候は全くありませんが)

とはいえ、ネズミの国もウルトラの国もレジャーとしては今ひとつの結果に終わったのも事実。みきさんも不完全燃焼だったと言っています。これはまた遠からず別の旅行を企画しなければいけない雰囲気です。

僕の現実逃避の虫がまた騒ぎ出すとき、今度はあなたの街に「ぼくこども」がやってくるかもしれません。

 

 

【おまけ】

ほのぼの4コマ
ゆりちとひなさん
「がまんくらべの巻」
先に手を出したほうが負けね
 
 
ゆりちの負け〜

仕方ないよな。まだ1歳だからな。

 

          

 

[PR]動画