5月2日の日記「はしれ! ホンダビデオ」 ホンダビデオ(ひなさん談)の納車から2週間。 ある日の夕方、久しぶりに時間が空いたので急に思い立って3人でドライブに出かけることにしました。ひなさん、それはもう大喜び。
でも、普段は出不精な僕たちのこと。エンジンをかけ、車を走らせたのはいいけど、どこへ行ったらいいのかわかりません。で、とりあえず風景のいいところに行こうということで岐阜県との県境にある山のてっぺんにでかけることにしたのでした。
車を走らせることおよそ30分、くねくねと細い山道を登りきると、そこには遠く名古屋港まで見渡すことができる展望台があります。すでに太陽は西に傾いていましたが、天気も良く、視界も良好。ところが実はこの日、急激な冷え込みに襲われていた東海地方。山頂の気温は下界よりもさらに低く、刺すような冷たい強風が吹きすさぶ状況に、景色を味わう余裕もなく、ひなさんちっとも楽しそうじゃありません。むしろとっても迷惑そう。
結局、苦労して登った展望台の上には1分といられず、早々に家路についた僕たち。ゴメンよ、ひなさん。完全に企画倒れだったね。 ● ● ● 反省した僕たちは、日を改めて今度は街の中へのドライブを企画しました。 行き先は1か月ほど前におばあちゃんに連れて行ってもらった名古屋の東山動植物園。この1か月間、毎日のように動物園の様子を話してくれるひなさんのアンコールにお応えした格好です。 今回のメンバーはおばあちゃん(再び)とにしやん家族を加えた7人。でも3列シートのホンダビデオ(ひなさん談)なら大丈夫。さあ、みんなで動物園にGOだ! だけどひなさん、前回の訪問から間が空いてないせいか動物たちを前にしてもそれほどノリが良くありません。
そこで、僕たち7人は動物園は早々に引き上げて、同じ敷地内にある遊園地に移動することにしました。
● ● ● 遊園地に入るとすぐに、「ふしぎたんけんの館」という名のアトラクションがありました。童話の国から抜け出してきたような建物からは楽しげな音楽が流れ、入り口の脇にあるウインドウの中では自動で動く操り人形がダンスを披露しています。
「ふしぎふしぎ あーらふしぎ。何が不思議か来てみてのお楽しみ」(東山動植物園公式HPより) 中身はお化け屋敷か、ビックリハウスか。外見からは想像することができません。こういうモノを見ると入らずにはいられない習性が僕にはあります。 ひなさんに「入る?」と訪ねると「うん!」と元気のいい返事。 あまり興味のなさそうな他のメンバーを尻目にふしぎたんけんの旅に出ることにした僕たちを最初の部屋で迎えてくれたのは、西洋的な建物とは裏腹に・・・
なんだ、ファンタジー館のようなものかと歩みを進め、「タイムトンネル」と名づけられていた暗い通路を抜けると、次の部屋のタイトルがいきなり。
この世紀末な展開は2歳児には刺激が強すぎたようです。この部屋に入った途端にひなさん恐ろしさのあまり大号泣。外で待つみきさんたちにこの暗黒世界を報告するために写真を撮ろうと試みたのですが、暗い室内と暴れるひなさんのせいでまともに撮影することができませんでした。
次の部屋からは、もう少し平和な「ふしぎ」がいくつもあったのですが、とにかくひなさんが「帰る 帰る」と大騒ぎなので残念ながら駆け足で通り過ぎるしかありませんでした。とりあえず、ひなさんに大きなトラウマが生まれた手ごたえ十分です。 で、結局何がふしぎだったのかは、実際にこの場所に行ってからのお楽しみということで、ここではナイショにしておきましょう。
● ● ● 出だしこそつまづいたものの、その後は機関車やコーヒーカップなど普通に遊園地を楽しんだ僕たちでした。 帰り際、ひなさんに「今日は何が一番楽しかった?」と訊いてみると 「きりんさん!」 …お菓子に夢中でこれっぽっちも見てなかったクセに。 ● ● ● こうしてわが家の愛車として第一歩を踏み出したホンダビデオ(ひなさん談)。ゴールデンウイーク中の大活躍をすることになるのですが、それはまた次の機会に。
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