11月23日の日記「絵日記シリーズ ひな・マイ・ブーム」

2歳になったひなさん。絵本やビデオといった大人が与えるモノからだけでなく、最近は自分自身でいろいろ工夫して自分なりの遊びや楽しみを見つけることができるようになりました。しかし、これらのひなさんの楽しみの中には、端から見ていて何が面白いのかさっぱり理解できないものもいくつか混じっています。

今回は、きっと本人にしかその楽しさがわからないひなさんのマイブームをご紹介しましょう。


ブーム1 「脱がす」

少しずつお手伝いの真似事ができるようになったひなさん。ある日、帰宅時に脱いだシャツや靴下を洗たくカゴに運ぶという仕事を上手にこなしたので、かなり大げさに褒めたところ、翌日から僕の脱いだものを自分から進んで処理してくれるようになりました。やはり、子どもは褒めて育てるべし。さらに、それだけでは飽き足らず、家に帰るやいなや、履いている靴下を脱がしてくれるようになったのはいいとして、一度脱がした靴下を再び履けとせがんでは、また脱がすという作業を何度も繰り返すのはいかがなものだろうね。


ブーム2 「まわる」

きっかけは教育テレビの子ども番組の体操を真似たのだと思うのですが、とにかく意味も無く、くるくると回るのです。やがて当然ながら目が回ってコロリを転んでしまうのです。そして、その様子を見て大人たちは笑うのです。大人たちの喜ぶ顔を見て、ひなさんはまた、うれしそうにくるくる回り続けるのです。お調子者スパイラル。 あと、立っている人や、柱のまわりをくるくると回り続けるというバリエーションもありますよ。


ブーム3 「質問する」

大好きな絵本を開きながら、「これは? これは?」と、そこに描かれている絵が何なのかを質問するひなさん。モノの名前を憶えようとしているのだな? よしよし。「いちご」「ぞうさん」「どんぐり」と一つひとつ教えはじめると、ひなさんったら喜んで、本に載っているモノの名前を片っ端から尋ねてきます。面倒くさくなって、返事しなかったり、いい加減にウソを教えたりすると、
「これは? は? は?
と、正しい答えを言うまで、質問の声がどんどん大きくなるの刑に処せられるのです。答え知ってるなら聞くなよ。


ブーム4 「点呼する」

ひなさんは、定期的に周りにいる人間を順番に指差し、点呼をかけます。ウチにいるときは、「パパ、ママ、ぼく」。おばあちゃんの家に遊びに行くと、「パパ、ばあちゃん、じいちゃん、ママ、ぼく」。いつも自分が最後なんだな。そこににしやんファミリーが遊びに来ると「パパ、ばあちゃん、じいちゃん、にしやん、こうちゃん、ママ、ぼく」、または「パパ、ばあちゃん、じいちゃん、ヒゲ、こうちゃん、ママ、ぼく」。ところで、一緒にいるのに愛ちゃんを点呼してくれない理由は今のところ不明です。 


ブーム? 「歌う、踊る」

そのほかに、ひなさんのお気に入りの行動には、歌い踊るというのがあるのですが、これは一過性のブームというより、もはやひなさんのライフワークになってるよな。最近は、童謡を中心に歌のレパートリーも増えてきました。大きくなったらミュージシャン? それとも、あるいはダンサー? と、タマには親馬鹿気分も良いものですが、「SAGA」から「ガッツ石松伝説」と続くはなわメドレーを歌ってる姿を見ると、なんとなくひなさんの音楽性が垣間見えてしまって、ちょっぴりガッカリです。

 

テーブルの上に几帳面にモノを並べるとか、プッシュホンのシャープボタンを押し続けるとか、ひなさんのマイブームはこの他にもいくつかあります。これらは一見、全く意味のない行動に思えますが、実は生きることに直結しないこうした無駄と思える行為こそが、地球上の数多の生物の中で人間だけが持つことを許された「文化」というものの本質なのではないでしょうか。

そう、ひなさんは今、自分なりの文化を少しずつ築きあげつつあるのです。例によってそんな大層な結論を導き出す必要は全くないとは思うのですが。

 

 

          

 

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