10月12日「上達」 子どもは大人に絵を描いてもらうのが大好きですね。 * * * 話は今年のゴールデンウイークにさかのぼります。 と、ひなさんからペンを受け取って何やら絵を描き始めます。うちの母親の趣味である絵手紙の話題になると、「私は本当に絵はだめだから・・・」と言っていたはずなのに。 「ど〜らえもん〜♪ ど〜らえもん〜♪」 口ずさむ歌で、何を描いているのかを容易に想像することができます。そのようすを見つめるひなさんの反応も上々のようす。 「じゃあ、次ね。あ〜んぱ〜んマ〜ン♪」 「しょ〜くぱ〜んマ〜ン♪」 いや、そんな歌はないはずですが。
失礼ながら思わず爆笑してしまいましたが、孫のために一生懸命、思い切りよく描いてくださったお義母さんの絵は、実に温かい味わいのあるいい作品になっていると、お世辞抜きに思います。いや、本当に。
* * * それから半年。先日、みんなで焼肉屋さんに行ったときのこと。
すごいや、お義母さん! たった半年の間に大変な進歩じゃないですか! 鼻とほっぺたの四角いテカりまで、カンペキです! 「じゃあ、次はバイキンマンね」
なんと! この上バイキンマンまで!? たった半年の間に絵を描くことが大の苦手だったお義母さんは、ひなさんへの愛情をエネルギーとして、立派なイラストレーターに進化を遂げたようです。
・ ・ ・ 確かにバイキンマンの頭には角のようなものがありますが、もっと小さくて数も2本だったような・・・。 それでも、ひなさんにこの絵をみせると、ちゃんと「バイキンマン」と言いますから、2人の間にはこの絵を通して通じ合うものが確かにあるようです。そして、半年でアンパンマンをものにしたお義母さんのことです。カンペキなバイキンマンを描くことができる日もそう遠くはないはずです。
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