沖縄旅行記 4 「僕たちは何を食べてきたか」

あらかじめ断っておきます。みきさんも僕も、そしてひなさんもグルメではありません。どんなものを出されても、「ウマイウマイ」とバクバク食べます。普段から美味しいものを食べ慣れていないせいもあり、普通の人よりも味覚のレベルが低いようです。

僕たちにご馳走してくれる人は、その見事な食いっぷりを微笑ましく見守りながら、やがて三人とも美味の何たるかを全く理解していない事に気づき、軽い落胆を味わうことになるのです。

さて、今回の沖縄旅行記は滞在中の食事をレポートします。しかし、なにしろ食に対するレベルが低い僕たちの感想ですから、これから沖縄に旅行する人たちには、何の参考にもならないということをご承知おきくださいね。そのクセ、印で評価をしようなんて、いったい何様のつもりなのでしょうか。

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と  き

1日目 夕方

場  所
『パフェテリアBigDip北谷店』
食べた物
BigDipアドベンチャー
評  価
★★★★★
初日の夕方、現地のお友だちに連れて行ってもらったのが、有名なブルーシールアイスクリーム直営のパフェテリアBigDip北谷店でした。「みんなと一緒の時に食べたかったものがあるの」と言って注文してくれたのは、「BigDipアドベンチャー」というこの店の名物。バケツのようなカップに6つのフレーバーと、ソフトクリーム、3〜4人前のフルーツがぎっしり詰まっているという、そりゃみんな一緒じゃなきゃ食べられませんわ。しかし、一昔前の居酒屋によくあったヤケクソのような巨大デザートとは違い、中身はブルーシールの高級アイスです。食べきれるかしらというお友だちの心配を尻目に僕たちはあっという間にこのバケツを平らげてしまいました。そして一番たくさんの量を食べたのは「遠慮」という言葉を知らないひなさんでしたとさ。
 

 

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と  き

1日目 夜

場  所
『南国食堂』
食べた物
ディナーバイキング
評  価
★★
本当は評判の沖縄料理の店「美浜食堂」に行きたかったのですが、道に迷った挙句に、ようやく到着した時にはすでに閉店時間。仕方なく北谷アメリカンビレッジにある「南国食堂」に行きました。ここではエスニック風の料理をバイキング形式で食べるのですが、疲れてた事もあって、正直、料理の内容はあまり印象に残ってません。みきさんが煮え立った海鮮スープに油断して、口の中をやけどしたことが唯一のエピソードでしょうか。帰宅後、この店のオーナーが羽賀研二であることを知りましたが、別に得した気分にはなりませんでした。

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と  き

2日目 朝

場  所
ホテルムーンビーチ
食べた物
朝食バイキング
評  価
★★★
いわゆる、標準的なホテルの朝食バイキングです。バイキング形式というのは何だか食べ過ぎてしまいがちになるのは、僕たちだけの現象でしょうか。この日もまんまとお腹いっぱい食べてしまい、後にそれを悔やむことになるのです。

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と  き

1日目 お昼前

場  所
『許田 道の駅』
食べた物
おっぱ乳業 ソフトクリーム
評  価
★★★★
沖縄県で最初の道の駅である許田には、おっぱ乳業という地元の牛乳屋さんの直営店があり、ソフトクリームやジェラートの豊富なメニューが揃っています。その中からベーシックなバニラソフトクリームを食べてみると、なるほど牛乳の味が普通のソフトクリームよりもかなり濃厚で、なかなかの美味。ひなさんも大喜びです。余談ですが、猛暑の沖縄では日陰にいても信じられないようなスピードでクリームが溶けていくので、結構びっくりしました。

 

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と  き

1日目 お昼

場  所
『そば処 一力』
食べた物
一力そば
評  価
★★★
沖縄に来たのだからやっぱり沖縄そばを食べるのが麺類好き家族の心意気ってもんでしょう。ひなさんと分けっこして食べようと、大盛りを注文したのですが、沖縄の大盛りって本気で大盛りなのね。しかもお腹いっぱい食べてしまった朝食バイキングがまだ消化されてなくて、麺の上にのったソーキ(ブタのあばら肉)のコッテリ具合も少々キツく感じました。さっぱり味のスープは美味しかったのに。胃袋が絶好調の時に来たかったです。
 

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と  き

2日目 夜

場  所
『ステーキハウス朝日レストラン』
食べた物
ステーキセットB
評  価
★★★★★
シェフが目の前で高級牛肉を、ジュージューと焼いてくれるのです。その上、シェフときたら軽く炒めた半ナマ状態を味見させるという心憎い演出で肉の新鮮さをアピール。焼きあがったお肉はお口の中でとろけるように柔らかく、それがご飯とスープとサラダがセットで一人あたり2000円を切るお値段でいただけるなんて、夢のようなお話じゃないですか。ひなさんもすっかり肉のうまさに目覚めたようにモリモリ食べました。だからと言って家に帰ってもこれほど高レベルな肉が食えるなどとは思わないでほしいものです。

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と  き

3日目 お昼

場  所
ホテルムーンビーチ
食べた物
ランチバイキング
評  価
★★★★
この日は朝早くからビーチにでかけたために朝食は抜き。使わなかった朝食券はランチにも使えるとのことでしたので、お昼はホテルでそのままランチバイキングを食べることにしました。朝食とは違ってパスタやそば、ピラフなどボリュームあるメニューのほか、ゴーヤチャンプルーや海ぶどうなど、沖縄らしい料理も用意されていてなかなかお得な食事となりました。でも食いすぎないようにペースをセーブするあたり、我ながらちょっぴり成長したものです。

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と  き

3日目 夜

場  所
公設市場『御食事処おふくろ』
食べた物
沖縄料理C 海鮮料理C
評  価
★★★★

那覇に場所を移して最初の食事は、沖縄の台所といわれる公設市場で。その市場の2階は、フードコートのようなオープンスペースにいくつも食堂が並んいて、その一画に目指す定食屋「おふくろ」はありました。壁一面に貼られた膨大な数の沖縄名物メニューから、食べたいものを選ぶなどということは、優柔不断な僕たちには到底不可能に思われたので、お店のお兄さんお勧めの「沖縄料理セットと海鮮料理セットを注文。想像よりも品数は少なかったけど、ブタの角煮は柔らかく、お刺身は新鮮で十分満足できる内容でした。

 

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と  き

3日目 晩

場  所
『富士屋』
食べた物
ミルクぜんざい&クリームぜんざい
評  価
★★★★★
沖縄のぜんざいは冷たい。白玉もちと金時豆の上に氷を乗せたもの、それが沖縄のぜんざいです。このお店は地元の人にも人気のようで、夜10時すぎというのに満員のお客さんで賑わっています。そしてこんな時間だというのに、元気いっぱいのひなさん、初めて食べるこの味もお気に入りの様子。ところで、「ちゅらさん」の国仲涼子はこの店でアルバイトをしていたところをスカウトされてデビューしたのだとか。こんなエピソードを聞くと、何だかこのとき食べたぜんざいの味が余計に美味しく思い出されます。

 

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と  き

4日目 朝

場  所
『水中鑑賞船 オルカ号船上』
食べた物
ホテル西部オリオンの助六弁当
評  価
★★
この日は朝一の水中鑑賞船に乗るため、ホテルを早朝にチェックアウト。そんな宿泊客向けに朝食券でお弁当を持たせてくれるという気の利いたサービスがありました。出発時フロントで渡されたのはかわいらしいケーキの箱。いったい何が入っているのだろうという期待に反して、中身は注文したとおりの助六寿司でした。そりゃそうだよな。

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と  き

4日目 お昼前

場  所
首里城内売店『笑店』
食べた物
スペシャルマンゴー
評  価
★★★★★
みきさんはマンゴーが大好き。マンゴーシロップのカキ氷にカットした生のマンゴーとマンゴーアイスクリームをトッピングした、みきさんウハウハのマンゴーづくしのデザートでございます。残念ながらマンゴーアイスは品切れで、のっていたのはバニラアイスでしたが、炎天下に幼児を連れて首里城観光を終えた後の身でしたので、冷たいものを口にできればそんな些細なことはどうでもいいやって感じで美味しくいただきました。その辺がグルメになれない理由なのでしょうな。

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と  き

4日目 昼

場  所
『てんtoてん』
食べた物
木灰そば
評  価
★★★★

沖縄の旅にしめくくりには、やはり沖縄そばを食べるってのが麺好き家族の心意気ってもんでしょう。最初は超有名店の「首里そば」に行ってみたのですが、日曜定休でした。観光地なのに。そこで、第二候補だった「てんtoてん」へ。沖縄そばは内地の人にとっては好き嫌いが別れるそうです。でも二日目に行った「一力」もこの店も、少なくとも僕たちの好みにはピッタリの美味しさでした。まあ、何でも食うんだけどさ。名店もガッカリだね。

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このように、今回の旅行では沖縄県内の名店の味を毎日食べ歩くという、実に贅沢な経験をしました。目的の店がお休みでも、躊躇無く次の名店に向かうことができたのは、レンタカーに装備されたカーナビの威力であり、グルメでもないクセに沖縄の人気店情報をネットで詳細にリサーチしたみきさんの功績であります。

観光地の下調べもそうでしたが、せっかく大枚はたいて旅行するのだから、ほんの小さな失敗も許せないとばかりに、ありとあらゆる沖縄情報をネットから引き出そうとするみきさんの様子は鬼気迫るものがありました。「何もそこまで没頭しなくても」と口に出したら叱られるので黙っていましたけれども、おかげでこれだけ内容の濃い旅行になった訳ですからみきさんサマサマです。

それにしても土地カンのない味覚オンチの家族でも、最新のテクノロジーにより最高のグルメを満喫できるなんて、便利な時代になったものです。

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次回はいよいよ、沖縄旅行記最終回「人情編」です。
みなさんいい加減飽きてると思いますけど、あと1回の辛抱です。

 

 

          

 

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