沖縄旅行記 3 「1歳児と行く沖縄の旅(後編)」 沖縄旅行もいよいよ最終日です。 そもそも子どもの元気っていうのは、どこから湧いてくるのでしょう。人間も含めた哺乳動物は、食事によって得たエネルギーを脂肪という形で体内に蓄積するものですが、小さな体で脂肪もそれほどついていない1歳幼児は、大人にはないエネルギータンクを別に持っているとしか思えません。 くれ! そのエネルギータンクとやらを!!
「11 水中鑑賞船 オルカ号」(9:00)
事前に船会社に電話を入れたときには、この日の予約はほとんど満席で、かろうじて確保できたのは朝の第一便。だから、3人とも朝は弱いんだってば。それでも席が取れるとなったら乗らずにはおられない恐るべき貧乏性パワー。ひなさんは始めのうちこそ、魚を指さしては「トト! トト!」などと叫んでおりましたが、しばらくすると窓ガラスを固定するネジなどのどうでもいい小さなモノをいじり始めるという、いつものパターンに陥っておりました。
「12 首里城」(9:00)
もうこの時点でみきさんも僕も、すっかりバテてております。これまで一度も使わずにいたベビーカーを最終日にして解禁したのも、ひなさんを固定しておけば少しは楽に観光できるだろうと計算してのことです。しかし、お城というものは高台に立っているもの。灼熱の太陽の下、ベビーカーを押して登る坂道では、ちょっとした奴隷気分を味わうことができます。城内に入るや本殿前の広場を思い切りかけ回るひなさん。同行する大人としては、熱中症になりゃしないかと気が気じゃありませんでしたが。
「13 漫湖公園」(14:00)
それは「ちょうちょガーデン」と名づけられたチョウの飼育施設。温室のような建物の中にたくさんのチョウが放し飼いにされていました。なにしろ、チョウチョという言葉はいち早く覚えたチョウ好きのひなさん。一匹、一匹見つけるたびに、「ぢょうちょ、ぢょうちょ」といちいち指差して大騒ぎ。何もかも事前の予定通りにスケジュール消化してきた今回の旅行でしたが、最後に来て旅らしい予期せぬ発見をすることができたのでした。
ちょうちょガーデンで大はしゃぎをしながら、ひなさんこっそりウンチしてました。 ● ● ●
こうして4日間の旅行はあっという間に終わってしまいました。 北に来訪者が集中した分、今年の沖縄は結構な穴場だったようですが、もちろんそんなことはこれっぽっちも知りませんでした。今にして思えば、沖縄内どこへ行っても人の多さに辟易するような場面はなかったものな。まさに結果オーライです。 ● ● ● これまで3回にわたって観光地でのエピソードを中心に日記を綴ってきましたが、旅行の楽しみは観光だけではありません。というわけで、長く引っ張り続けている沖縄旅行記、「食」と「人」をテーマとしてあと2回だけ続けさせてください。 早いもので旅行から1か月が過ぎようとしていますので、僕の記憶力が耐えられるか少し心配ではありますが。
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