7月6日の日記「医者はどこだ」

久しぶりにひなさんが熱を出してしまいました。

しばらく前から鼻水を出していたので、風邪かなとは思っていたのですが、普段と変わりなく元気いっぱいに大暴れする様子にすっかり油断をしておりました。ある晩、いつものように暴れ疲れて茶の間でうたた寝したひなさんを寝室に運ぼうとしたみきさんが、体温の異常に気がついたのです。

「38度8分」

体温計は1年7か月のひなさんの生涯の中で5本の指に入るほどの高い数値を示していました。まあ、熱を出したこと自体が4回目なのですけれど。

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翌朝になっても熱は下がりません。熱さましのシートを額に貼ったり、以前に高熱を出したときに処方してもらった座薬を用意したりで、周囲が大慌てしている横で、本人はいつもどおりに部屋の中を荒らしまわっているのはどうゆう訳なんだ。


よっ!

かかりつけの小児科にみきさんが連れて行くと、扁桃腺からくる熱だとの診断。薬を飲ませながら2日ほど様子を見ましたが症状は改善されません。そして仕事が休みの土曜日、再び病院に行くというので僕もついていくことにしました。

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さすがに土曜日です。この日は予防接種の日でもあったらしく、病院の玄関には子どもたちの靴があふれかえっています。診察までの時間は長く、当然のことながらその間、待合室でひなさんがじっとしているはずがありません。


備え付けの絵本を読んだりしておとなしくしていたのは最初だけ。プレイルームを見つけて、ひたすらブロックづくりに熱中していたかと思えば、妙な形に組みあがったブロックで他の子にちょっかい出したり、待合室を走り回り、ソファーの下とか妙な場所にもぐりこんだりします。

まったく、こんなに落ち着きがないのはうちの子くらいだよ。
1時間ほどしてようやく、他の数人の子どもと一緒に名前が呼ばれ、みきさんが診察室に付き添っていきました。やれやれ、これで一息つけると待合室のソファーに腰を下ろした瞬間、遠くで幼児が号泣する声が鳴り響いたかと思うと、その声の主が猛スピードで診察室から飛び出してきました。


もちろん、それはうちの子でした。

どうやら、お医者さんや看護婦さんの姿を見たとたんに急に怖気づいたらしく、診察室から決死の脱出を試みたようです。暴れん坊で落ち着きがなく、そのクセ人一倍の怖がりなひなさん。熱が下がらないことよりも君の性格の方が心配だよ。

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なんとかなだめすかして診察を受けた結果、特に悪い病気に感染している様子はなく、炎症をおこしている器官もないとのこと。どうやらちょうど治りかけのタイミングだったようで、その日の夕方くらいから少しずつ熱が下がり始めました。

今回も大事に至らなくて一安心。できればこのまま大きな病気やケガをすることなく成長してほしいものですが。

 

 

《おまけ》

熱を出している間にたくさんかいた、
寝汗寝相の悪さが科学反応をおこして、
芸術的な寝癖が完成していたよ。

 

 

          

 

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