12月15日の日記 「航平ちゃんとひなくん」
たっ…! たっ! 大変だ!!
こっ! 航平が…! 航平ちゃんが!
太った!!
――――――――――――――――――――――――――― さて、その航平ちゃん。生後1か月になり、そろそろにしやんが待ち焦がれる家に帰る準備をあいさんが始めています。先日、みきさんと実家のあいさんを訪ねたところ、生活用品やお祝い返しの買い出しにお母さんとでかけたいとのこと。 「それなら、みきさんもついて行きなよ」と僕。 一緒に行けば1年先輩として、いろいろアドバイスもできるでしょう。大丈夫! 航平ちゃんとひなくんは僕が見てるから。航平ちゃんはほとんど寝てるだけだし、僕だって1年間ひなくんのお世話を経験してるし。安心して行っておいで! 3人だけのお留守番。 ――――――――――――――――――――――――――― まず、ひなくん。ちょっと目を離した隙に母乳をたっぷり与えられてぐっすり眠っている航平ちゃんのベッドをバンバン叩きだします。驚いて火がついたように泣き出す航平ちゃん。寝入りばなをたたき起こされて、なかなか泣き止んでくれません。 ひょっとして、ウンチか? ウンチが気持ち悪いのか? 紙オムツはどこだ? おしりナップは? ようやく見つけ出してオムツを替えはじめたのですが、なんか1歳児と0歳児では全然勝手が違うぞ。小せえ! オムツどれだけ締めたらいいんだ? 結局ウンチはちょっとだけ。じゃあ、どうして泣きやまないの? 航平ちゃんを抱っこしながら部屋の中をウロウロ。ようやくおとなしくなりかけた頃、人の家だというのにひなくんが、たんすの引き出しや戸棚の中のモノにイタズラを始めます。 「あーっ! もう!! 」 すると新生児の心はやはり繊細なのか、僕がイライラするとそれが伝染してまた航平ちゃんは泣き始めるのです。で、仕方なく航平ちゃんをずっと抱っこしていると、今度はひなくんがだんだん不機嫌になってきました。 どうやら、ひなくんに「嫉妬心」という感情が生まれたようです。 航平ちゃんを抱っこしているというのに、両手を広げてしきりに自分も抱っこしろと求めるひなくん。無理! ひなくん無理! 見てわかんないの? わかんないよなあ。 ついにはこれまでに見たこともないような顔で号泣するひなくん。
まさに悪循環。号泣スパイラル。 ――――――――――――――――――――――――――― そして30分後、みきさんたちが帰ってきて、悪循環から解放された僕は、世の中にたくさんいるであろう年子の子育てをするお母さんたちを一生尊敬し続けようと心に誓ったのでした。
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