10月13日の日記「運動会」

結婚と同時にマンション暮らしを始めてから、もうすぐ3年になります。
新居をあれこれと物色しているときに、ふらりと立ち寄ったモデルルームで販売員の口車にまんまとのってしまった結果とはいえ、職場にもお互いの実家にもほど近い上に、ご近所には同世代の夫婦の方が多く、住み心地もまずまず気に入っています。

しかし、くじ引きに負けて去年マンションの町内会長を引き受ける羽目になったのは計算外でした。なにしろ新しい町内です。ノウハウもほとんどない中で、手探りでいろいろな活動をしていかなければいけません。特に町内会として初参加することになった町内対抗運動会の準備は大きなプレッシャーでした。

 
町内対抗運動会

町内対抗運動会は、新興住宅地で昔からのお祭りやイベントが全くないうちの地域にとって最大のイベントなのだそうです。町内会長としてメンバー集めに駆け回り、イベント用テントを借りたり、お弁当や子どもたちに配るお菓子の手配をしたりしながらも、当日どうなるのかは全く見当もつきません。

ところが、不安だらけで迎えた運動会当日の朝、みきさんはいきなり産気づいたのでした。当然運動会は欠席。会長として町内のみなさんにとても大きな借りをつくることになってしまったのです。

そんな経緯もあって、今年の町内対抗運動会(10月13日)が1年前の懺悔の場となったのは自然の成り行きだったのです。


優勝目指して張り切るひなくん

なにしろ、ひなたと連れていると、会う人会う人に
「ああ、去年の運動会の日に生まれた子だね」

と言われ、そのたびに
「そうなんです、去年はスミマセンでした。えへへ」
と頭を下げて回らなければいけません。別の町内の人や、よく知らない人からも
「ああ、もう1年たつのねえ。早いねえ」
とか
「運動会の日生まれだからきっとスポーツのできる子に育つぞぉ!」
などと声をかけられる始末。どうやら去年の運動会では結構な話題になっていたようです。アイテテテ。それに、お弁当配りや選手の誘導などに汗だくで頑張る今年の町内会長さんの姿を見るにつけ、去年作った借りの大きさを再確認することになり、いたたまれない気持ちになります。


いたたまれなくなったひなくん

きっと、これから毎年運動会に参加するたびに同じ光景が繰り替えされるに違いありません。
ひなくんも大変な宿命を背負ってしまったものです。あぁ・・・。


自分の背負った宿命も知らず、
運動会の間ほとんんど眠っていたひなくん。

《追記》
運動会の応援席を見て改めて実感したのですが、うちのマンションには1歳くらいの子どもがたくさんいます。どうやら、どの家庭も「引越し後1年くらいしたら子どもをつくろう」という家族計画を立てていたようです。なんだか集団で子育てをする野生動物の群れに一斉に発情期が訪れたかのようで気恥ずかしいものがあります。

 
集団で子育て

しかもどういう訳か、ひなたを含めそのほどんどが男の子。小さな男の子がたくさんいるマンションというのはなかなかラブリーな感じがしますけれども、十数年後には確実に男子中高生がたくさんいるマンションになるわけですよね。何かやだな。

何かの間違いで柔道とかがブームになって男子柔道部員がたくさんいるマンションにならないことを祈るばかりです。


男子柔道部員

 

          

 

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