７月２１日の日記「ひげおじさん」

「ひげおじさん」というのは、みきさんの妹あいさんの旦那さん、にしやんのことです。僕たちにとっては義理の弟、つまりひなくんにとっては叔父さんということになりますね。人一倍ひげが濃いので、ひなくんが喋るようになったら「ひげおじさん」と呼ばせようと密かに心に決めています。

暗闇でイチャつくにしやんとあいちゃん

あいさんとにしやんの出会いは２年半前。
今でこそ、気さくで面倒見がいい婿との評価を得ているにしやんですが、あいさんがはじめてにしやんをご両親に紹介したときの第一印象は、

「ちゃんと真面目に働いている人なのか？」（父談）
「あいちゃん、騙されてるんじゃないの？」（母談）

と、まあ散々なものでした。メル友からの紹介という怪しげな馴れ初め、遊び人ですと宣言するようなでかい四駆の愛車、そして何より東京育ち特有のフレンドリーな性格に、地方出身のご両親がすっかりひいてしまうのも無理からぬことだったのかもしれません。

しかし、その時々の心の動きをすべて口に出してしまう無邪気でストレートな言動から、人を騙すような小細工がきく器用な性格はとうてい持ち合わせていないことがすぐに明らかになり、めでたく二人は結ばれたのです。

結婚式は平成13年4月でした。

ひなたが生まれたのはそれから半年後。フレンドリーなひげおじさんには、サザエさんでいうところのノリスケさん的な役割を期待していたのですが、不規則で長時間の勤務体制の中、少しでも暇ができると、

「ひなに会いてぇ〜！」
と叫ぶや、片道40分の道のりを愛車のランクルを飛ばしてやってきては、ひとしきり遊んだり、写真やビデオを撮ったりして一日を過ごしてくれます。それはもう期待以上の見事なノリスケさんぶり。今、あいちゃんちのリビングにはひなくんの写真が額に入れて飾ってあるそうです。何もそこまでしなくても。

相変わらず反っているひなくんと無邪気に遊ぶにしやん

ひなくんをお祭りに連れて行ってくれるにしやん

そんな、ひげおじさんとあいちゃんに間もなく大きな転機が訪れます。
そう、11月にふたりの間に赤ちゃんが生まれるのです。

ほれ、この中に。

甥っ子でさえ、これほどまでに溺愛するひげおじさんが、自分の子どもが生まれたら一体どうなってしまうのか。今から非常に楽しみです。