7月7日の日記 絵日記シリーズ1「本能」

ひなたが生まれてからもうすぐ9か月。
赤ちゃんというのはまったく「ゼロ」の状態で生まれてくるのではなく、生きていくためのいろいろな情報があらかじめインプットされているのだということを最近改めて実感します。それは「本能」という言葉で言い換えることができるでしょう。

特に心に残っているのはひなたが生まれた直後。まだ目も見えないのに差し出されたみきさんの初乳を一生懸命吸い出したことです。気が遠くなるほど長い歳月の中で、数多の生命たちが培ってきた「自然の理(ことわり)」を生まれたばかりのわが子がちゃんと受け継いできてくれたことに、深い感謝と畏敬の念を抱かずにはいられなかったことを思い出します。

その後も、成長するにしたがって手足も自在に動くようになり、日一日と行動パターンが豊かになってきます。そして、その行動の多くは誰が教えたわけでもなく、やはり「本能」という言葉でしか説明ができないものなのです。

ここで、そのいくつかをご紹介しましょう。

本能1 うんこをするときは「うーん」とうなる。

単純にうんこをするときにうなるという話ではありません。
毎回、はっきり「う〜ん」と発音するのです。ただ、力を入れてふん張るだけだったら「うぅ〜っ!」でも「くぅ〜っ!」でもいいはずです。どうやら人間は「う〜ん」とうならなければうんこができない生き物のようです。


本能2 お風呂に入ると歌を歌いたくなる。

もちろん歌詞のある歌ではないのですが、とにかくお風呂に入って気分がよくなってくると必ず「あ〜。あお〜、あう〜♪」とハミングのように歌いはじめるのです。お風呂以外の場所ではこんなことはありません。全く不思議です。

 

本能3 おならをするときは片尻を上げる。

これはつい最近発見したものです。いつものようにテレビを夢中で見ていたひなくん、片方のお尻を持ち上げたと思ったら「ポム!」とでっかいおならをしました。お座りを覚えたと同時にこれですから、これを「本能」と言わずに何と言えばいいのでしょうか。

そういえば以前、ひなたがお部屋サンダルがお気に入りだという内容の日記を書いたところ、とあるお母さんから「うちの子もスリッパにかじりついて困る」というメールをいただきました。どの赤ちゃんも同じ行動をとるということは、これも何かの本能に違いありません

本能4 何だかわからないけど履物をかじる。

「親は無くとも子は育つ」と昔の諺にあります。その本当の意味は子育てに親が不要という意味ではなく、子どもが本来もっている「生きる力=本能」を引き出していくことが大切だよという、昔の人の知恵のような気がします。

ひなたがこれからどんな「本能」を見せてくれるのか、楽しみに見守っていきたいと思います。


《追記》
今回はいつもと趣向を変えて、写真を使わずに絵日記にしてみましたがいかがでしたでしょうか。思ったより手間がかかって大変だったので、第2弾は当分ないような気がします。それではまた。

 

 

          

 

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